パワーメタル的生活

パワーメタル中心に歌詞の翻訳を細々と、ほぼ備忘録用

Sabaton「Purple Heart」和訳

画像はSabaton Wikiより引用

トラックリスト

  1. Primo Victoria
  2. Reign Of Terror
  3. Panzer Battalion
  4. Wolfpack
  5. Counterstrike
  6. Stalingrad
  7. Into The Fire
  8. Purple Heart
  9. Metal Machine

Re-Armed (2010)ボーナストラック

  1. The March to War
  2. Shotgun
  3. Into The Fire (Live In Falun 2008)
  4. Rise Of Evil (Live In Falun 2008)
  5. The Beast (Twisted Sister cover)
  6. Dead Soldier's Waltz

概要

今回の和訳はスウェーデンのパワーメタルバンド「Sabaton」の1stアルバム「Primo Victoria」より、「Purple Heart」。

曲のテーマは、タイトル通り、アメリカの戦傷章である「パープルハート章」。戦死したとあるアメリカ兵の視点で歌われている。

画像はWikipediaより引用

www.youtube.com

和訳

Purple Heart

パープルハート

 

When we signed up for the army
To a rangers company
Armed with M16s
Straight into the war

我々がレンジャー隊に入隊した時
M16を持たされ
すぐに戦争へ送られた

 

Then we served under the banner
Clad in US stars and stripes
And on moonless nights
We marched for endless miles

そして星条旗の下
月の出ていない夜
果てしない距離を進んだ

 

(※1)

Once we were soldiers,
Once we were young
We have found our peace,
We’ve seen the end

かつて我々は兵士だった
かつて我々は若かった
我々は平穏を見つけた
我々は終わりを見た

(※1ここまで)

 

(※2)

Fallen in war
We belong to history
Fallen in war
Sleep six feet below*
Hearts of the brave
Cannot bring me back to life
Fallen in war
Still brothers in arms

戦死者たちよ
我々は歴史に名を残した
戦死者たちは
埋葬され眠っている
勇敢な心の持ち主よ
私は生き返ることができないが
戦死者たちよ
未だ同志は戦っている
*「six feet under」で「埋葬」。belowもunderとほぼ同じ意味。

(※2ここまで)

 

We have fought in distant conflicts
And for all to many years
Seen our friends go down
Wounded, dead or lost

我々は母国から離れて戦った
何年間もずっと
友の負傷や死
あるいは行方不明になるのを見た

 

Know that peace comes at a high price
It may take a thousand lives
And a deep belief
Sacrifice of men

平和には高い代償がつく
それは何千もの命を奪い
根強い信念を奪い
男たちを犠牲にする

 

※1,※2繰り返し

 

Shining heart beats no more
Buried deep, deep in cold earth
Shallow grave in my motherland
Here I stay, in darkness forever

輝いていた命はもう動かない
冷たい土の奥深くに埋められた
母国の浅い墓に
私はこの永遠の暗闇の中に残る

 

※2繰り返し

雑感等

曲について、ゆっくり目なテンポで曲のテーマともマッチングするような感じに思えるが、実は...(後述)

歌詞についてだが、全体的に難しいところはなく、特段コメントするようなこともない。

曲について後述とし、歌詞についてコメントなしなのは、実はこの曲、Sabatonのプロモディスク「Panzer Battalion PROMO」に収録された「Nightchild」を流用し、歌詞を変えただけ(厳密には他も変わっている部分もあるが)。
Nightchildは、SabatonのPär(Ba.)曰く「夜中に酔っぱらってゲームしながら曲名と歌詞作ったから何この曲?(意訳)」と言う感じらしい。

そのうえ、このアルバムからSabatonは戦争をテーマにしたため、意味不明な内容のNightchildを戦争テーマに書き直した結果、この曲ができた、というような経緯がある。
この曲の作詞には苦労したらしく、それだけあって歌詞の内容の工夫がそこまでなく、なかなかコメントしづらい。そのためコメントなしとした。

後年、Nightchildは2ndアルバム「Attero Dominatus」のRe-Armed版に収録されることになるのだが、その際「Purple Heartからの流用じゃねーか!」と一部のファンがキレたらしい。本家と流用が逆転してしまっているが、そういわれても仕方がない...